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カリフォルニア往復のために必要な手続き

約一年前にハワイ往復に必要な手続きを2回に分けて書いたが、今年は東京とロスアンジェルス間を往復してきたので、そのために必要だった手続きとアメリカの状況を書こうと思う。一言で言ってこの往復、「行きは良い良い、帰りは怖い」である。

1. 東京からロスへ

東京からアメリカに行く場合は、6月のCDCの中止宣言により、ほとんどの州で現状PCR検査での陰性証明持参の必要はなくなった。私はJAL便だったので、このサイトで調べたのだが、a. CDCが認めるワクチン接種(2回以上必須。居住地の市町村の保健所で請求すればもらえる)、b. ESTA(電子申請のビザとでも呼べばいいのか)、c. 政府が定める誓約書にサインをしたものを所定の場所にアップすれば、現在ほとんどの州では入国ができるし、入国後の隔離もない。Covid-19が収まる気配もなく、日々感染者が増加しつつある日本から入国するので制限が強化されるのではないかとギリギリまでPCR検査を予約をしていたが、制限が厳しくなることはなかった。

但し、ESTA申請時にアメリカでの緊急時に連絡できる人の住所や電話番号を書かされるので、頼れる知り合いがいない人が旅行するのはちょっと難しそうである。ESTAが日本入国時必要なビザ、緊急連絡先が日本のビザに必要な保証人・招聘人の役割に等しいといえる。

又、アメリカ入国時の入国審査官が、一人に10分以上かけて根掘り葉掘りいろんな質問をするので、英会話が苦手な人にはちょっときついかもしれない。私の場合は、職業、滞在するホテルの住所や緊急時の連絡先だけでなく「アメリカに来た理由は?」「試験を受けにきました」「何の試験ですか」「カリフォルニアの弁護士試験です」「カリフォルニアの弁護士試験て全米中で一番難しいんだよね」「なんで難しいってことご存知なんですか?」「友達が今挑戦中なんだ、頑張って」みたいな、それって入国に必要?と思われる質問を長々とされた(以前別室に連れて行かれたこともあるので緊張はしたけどイケメンだったので許す)。私が怪しいから疑われた訳ではなく、誰に対してもそんな感じなので、Immigrationのところは長蛇の列、1時間半くらい待たされた。ホテルのチェックインの時間にはまだ早い午前中到着便だったから私は別にいいのだが、Transitする時間が迫っているイタリア人は私の後ろでイライラしていて可哀想だった。国外へのTrasitではなく国内移動の場合は、優先的に受けさせてもらえなかったので彼女は待つしかなかったみたいだ。

この入国時の審査官とのやり取りを除けば、昨年は必要だったPCRの陰性証明も含め全てが電子申請でサクサク終わるアメリカの手続きは、やっぱり楽である。というか、相変わらず紙と人手を必要とする日本の手続きがダサ過ぎる。

2. パサデナとLA

現在全世界で一番感染者が多いのは日本だが、二番目はアメリカである。でも日本と違ってPCR検査が普及していて、街中や公園に無料で検査する場所が設けられていて、そういうところでも気軽に検査を受けられるので、無症状の感染者がウヨウヨいる日本とは環境自体が違う。だからマスクをしていない人が多くてもそれほど気にはならない。また、レストランその他サービス業の人は大体マスクをしているし、美術館などはマスクなしで入場は不可、場所によっては、ワクチン接種証明がなければ室内に入れないなど、それなりの規制はされている。

受験はパサデナというロスのちょっと郊外の街で受験したのだが(受験翌日にロスのホテルに移動)受験した弁護士試験中はマスク着用が義務ではなかったので、受験生や試験委員の人たちの半分以上がマスクをしていなかった。でもFBのグループで、「感染しちゃったから受験しないで受験料Refundしてもらう」と複数人が宣言していたし、実際に会場のリファンドコーナーで並んでいる人たち(多分直前に感染が判明したんだろうと思う)もいたので、感染したら受験しないで自主隔離するという習慣が、この人たちには身についているんだなあと思うと同時に、自らの感染により、もう一度この勉強を繰り返してまた半年後に受けようと決心するとはなんて潔いんだろう、と感心した。そういう環境なので、自身の感染の危険はないだろうと思うものの、感染して陽性結果になれば日本に帰れず、この円安環境で陰性出すまでホテル延泊、検査の度に$280払わされ、日本での仕事もできない事になる、その恐怖のため試験中だけでなく、ほとんどの場面でマスクを外すことはできなかった。↓パサデナのOld Town レストランやショッピングモールがある

3. ロスでの手続き

前述の通り、アメリカには緩い状態で入国できるのだが、全世界で一番感染者が多い日本に帰国するためにはフライト前72時間以内のPCR検査陰性結果が必要なのである。フライトの時間及び検査結果が出るまでの時間を考えると、試験が終わった翌日には受けないと間に合わないので、到着時から日本の厚労省のフォームにあう試験とフォーム記入をしてくれるクリニックを探し始める。日本領事館のウェブサイトで対応可能なクリニックを調べて連絡をするが、住所を調べ、ホテルに近いところでも電話で予約と書いてあると国際電話だとピックアップしてくれないと思い、メールできるところを選択、でもメールするとメールが返ってきてしまったりで(領事館も情報随時確認して欲しいんですが)なかなか見つからず。受験しにきたのに、まるでPCR検査を受けるためにアメリカに来たような時間が予約と検査に関してかかったのであった。

やっと連絡が取れたCedars Sinaiの担当者が指定するUrgent Clinicに試験翌日のヘロヘロの状態で行くと、担当の医者から「これは新しいプロトコルだから、フォームを所定のメールに送ってくれ」と意味不明なことを言われ、「予約してここにこいと言われたから来てるのに、新しいとはおかしい」と1時間半反論しまくって、やっと検査に漕ぎ着けた。が、医者が検査結果をその日中に出してメールするねー、と言ってたにも関わらず(アメリカ人の約束なんて元から信用してないけど)翌日の夕方まで外診で戻らず。担当宛のメールで騒ぎ立てて(この国何かと騒がないと動いてくれない)帰国20時間前に陰性結果とフォームがセキュアな環境で送られてきて、やっと陽性の悪夢から逃れられた。

海外から日本に帰国するために必要な手続きは、入国する国の感染状況によって異る。今はほとんどの国がセーフだが、国によっては入国後ホテルに隔離される場合もあるため、事前に厚労省のサイトで調べておいた方が良い。ロス=カリフォルニア州から東京に戻るためにはa. PCR検査の陰性証明、b. ワクチン接種証明書、c. 誓約書の3つがあれば、入国後の待機は必要がなく、監視されることもない。入国時の手続きを早く進めるためには、厚労省が作ったへっぽこアプリの「MY SOS」で事前に書類を上げておくとファストトラックとして簡略化されるからと、事前に手続きをすることが推奨されている。昨年ハワイから帰国してから2週間、散々悩まされたあのアプリをまた使うことにはかなりの抵抗があり(どうせ改善もされてないんだろうし)ファストじゃなくてスロートラックにしようかとも思ったが、あの羽田での恐怖の無駄骨歩きを避けたかった(結局歩かされたけど)ので、前日の夜にホテルでMy SOSを嫌々iPhoneにダウンロードし、書類のアップをしてみた。いやもう相変わらずというか笑っちゃうんだけど、写真で撮った書類を上げるときに、なぜか手入力で必要事項の記入もさせられるのである。書類をよむのはどうやらAIでもシステムでもなく人力なので、許可までに2、3時間かかるんだろう。私が酔っ払いながら入力していて、検査日と検査結果日の入力を間違えると、人から連絡が来て、もう一回アップロード&入力からやり直してくださいときた。なんかもうアプリの意味が全然ない。上げ直しのやり取り、待ち時間も入れると結局2時間以上かかってしまったので、私に撮っては全然ファストトラックではない。こんなアプリに何億円も払う日本の政府って、馬とか鹿という動物しか思いつかないのだが(ドウニカシテホシイ😭)。

↓パサデナのUnion というイタリアンのメニュー。タコが美味だった。

4. 羽田空港で

アプリに3つの書面を上げて、(人力による)審査に合格すると、青色になる。この青色の画面を空港で見せるとそのまま通過できる、という触れ込みではあったが、昨年同様、重い荷物を持ったまま、空港内を無駄にあっち行ったりこっち行ったりの強制歩行は全く変わらず、画面を見せた回数も5回くらいか。なんでアプリにデータを読み込ませているのに、その画面(QRコードもあるが、それを読み取るわけでもない)を人に何度も見せるないとその場を通過できないのかわからないし、囚人のように空港内を歩かされるのか理解不能。フライト到着が遅れたり、税関も激混みだったこともあるが、結局アメリカの入国前と同じくらいの時間をかけてやっと外に出て、帰宅。帰宅した瞬間にMy SOSもCOCOAも用無しなので削除。

これ、日本語読めない外国人には本当に気の毒な作業である。こんな面倒かつ変な手続きがなくなる日が1日も早く来ることを心から望む。

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