今回は直接仕事には関係ないのだが、仕事していたからこうなった、という体験記を書こうと思う。後述するが、多分同じような症状の人も結構いると思うので、ぜひ参考にしてほしい。
具合が悪くなったのは6月26日。朝、鏡を見ながら化粧をしていたら突然のめまいで立っていられなくなった。ベッドに倒れ込んでいるうちに、強烈な吐き気がしてきて、朝食べたものを全部戻してしまった。とはいえ、金曜日で、カリフォルニアはまだ木曜日。期限があるものはある程度終わらせておきたいと思い、コンディションが悪くなるか良くなるかわからないものの、とりあえず事務所に向かって出発。気持ちが悪くなりそうなのでタクシーは使えず、電車に乗る。上野の駅でもくらくらして手すりに捕まりながら階段登る状態だったが、運よく銀座線で座れたのでなんとか事務所まで到着。PC画面を見るのもかなり辛かったが、必要な仕事をした。
そもそも5月にLAに行った時に、平日は昼食も食べる暇なくアメリカ関連の業務、夜は日本の仕事、週末も相談会とかドジャース観戦でノンストップのゾンビみたいな生活、出張前後も全く休日なしの生活をしていたので、近いうちに具合が悪くなるだろうとは思っていた。元々低気圧で偏頭痛がしたり、地震が来る前に吐き気がするナマズみたいな予測ができる体。関西も東北も大震災の時は、事前に体調がおかしくなっていた。だからめまいと頭痛の原因は、26日に大きな低気圧である台風二つに夜は地震が来たことであって、低気圧が居座る梅雨、台風、地震の全てが過ぎ去ればコンディションは良くなるんだろうと軽く考え、日常生活を見直すこともなく、約1ヶ月経過。
梅雨もとっくに過ぎ去ったであろう7/21の朝に、またしてもめまいと頭痛が再発。7/24の金曜日も同様。原因が低気圧でも地震でもないとなると、残りは自分の体に原因があるとしか考えられない。思えば出張最終日の5/26にもめまいがしていた。いつも下旬に定期的に眩暈になるのであれば、多分、脳や血管の状態が悪いわけではなさそうだ。
とはいえ、めまいが続いては困るので、ともかく病院に行かなくてはと、銀座のとある「めまい外来」がある内科に行った。そこではめまい改善薬と、偏頭痛防止の薬をもらい、MRIを受けてその結果を持ってきてくださいと推薦状を渡された。が、私は閉所恐怖症のため、頭から突っ込まれるタイプのMRIは受診できない。また、偏頭痛防止薬の副作用に「めまいが起きる可能性がある」と書いてあり、まためまいが起きたら本末転倒、と思い薬と推薦状は保存、そのままタンスの肥やしになっている。

自分で色々原因を考えていたふと思い出したのが20年ちょっと前の耳の不調。NYにいる時、勉強をしていた時の雑音=上からのボタボタ水が落ちてくるような音・上でパーティーしている時の歌声や足音・外から聞こえてくるサンバと叫び声、これをかき消すためにサーキューレーターを回し続けていた後に、頭で音が鳴ったまま消えなくなったことがあったのだ。頭音の原因は、多分三半規管の不調と自律神経の失調だろう。そもそも三半規管は父からの遺伝で強くない。この時の頭鳴りは24時間止まらないのでうるさいけどそのうち慣れてしまい、どうせ病院に行っても消せないと放置、その後半年くらいで消えたのですっかり忘れていたのだった。
20年以上経ってまた三半規管や自律神経が失調し、そのためにめまいやタオルを絞るような頭痛の原因は何かと考えた時にもしかして、と思ったのがお酒と睡眠導入剤の併用。ストレスによる不眠を解決するためにメラトニンを服用、そしてお酒を飲んだ日でも更に寝酒として毎晩リキュール(40度くらい)をお猪口一杯飲み、それでも寝られないとプラスで睡眠導入剤を服用していたこと。そして、その上、朝までYouTubeで雨音を耳の横で流し続ける生活を1年くらい続けていたことだった。三班器官が強くないことがわかっているのに、こんなことをしていては自律神経まで失調するのも頷ける。あーなんて馬鹿なことをしていたんだろう、と思ったのだった。
自律神経に関係しているなら西洋医学より東洋医学のほうが自分の体には合うだろう(=過去にひどい湿疹を食事療法と漢方で治癒)とネットで探していたら、偶然、以前お世話になっていた稲木先生という、よく話を聞いてくださって的確なアドバイスと漢方薬を出してくださっていた先生が新宿つるかめクリニックにいらっしゃることがわかった。翌日予約ができたので新宿に行く。このクリニックは、以前胃カメラで健康診断ができるからバリウムがダメならおすすめ、と知人が推薦してくれた場所。先生に「不調の原因は多分、メラトニンや睡眠導入剤の併用と、雨音朝まで聴いていて三半規管が悲鳴を上げているのだと思うのですが、両方をやめると、不眠をどうしたらいいかわからない」という話をしたところ、「自律神経やめまいはなんとかなるが、睡眠導入剤を使っている人に漢方は効かない」とあっさり言われ、そもそもの原因であった不眠は自分で対策するしかなくなった。
で、漢方を使いつつ、酒も睡眠導入剤もやめて1週間も経つと、めまいはなくなってきたのである。不眠の方も、自力で寝るために寝る前にストレッチしたり、呼吸法を変えたりしたら、あんまり苦も無く寝られるようになってきた。自分がやってきた不眠対策、何だったんだろうと思う。
めまいはなくなったのでホッとしたものの、頭痛の方は治らない。漢方服用中でも夜中に頭痛で目が覚めてしまい、あまりの痛みに耐えられなくてバファリンを服用し、今度は胃の方が痛くなってしまったこともある。酒とメラトニンを服用していた時も頭痛はしていたが、お酒のせいだろうとたいして気にも留めなかった。でも、ふと枕を見ていて「これはもしかして枕のせいかもしれない」と思った。もう20年以上前にテンピュールで自分の体型にあった枕を作ってもらって以来、ずっとその枕を使用していて、どう見てもへたれているものだったのだ。
週末高島屋に行って、枕(とベッドマット)オーダーのコーナーに行って、いくつか試してもらい、一番合いそうな枕を購入。頭を置くところに窪みを作ってそこに頭をのせられるようにする。3万円はちょっと痛かったけど、仕方がない。その日に眠ってみて、やはり原因はヘタレた枕のせいだと実感した。その日以降、寝て起きた時の頭痛は完全に解消されたのだった。
めまいがして、仕事に身が入らないという話を周りの人たちにしたら、「僕も」「私も」と身近に同じ悩みを持っている人がいてびっくりした。一人は整骨院の先生で、若い頃にしょっちゅうぐらぐらしていたが、肩や首周りの筋肉の緊張からくるものだとわかり、以降調子が悪い時は整骨院に自分のためにお父さん先生が買ってくれた器具(患者さんには強すぎて無理なんだそう)を使って筋肉の凝りを治しているそう。整骨院にもめまいの原因がわからなくて、きっと精神的なものだろうと心療内科の受診を勧められた人達が、最後の頼みの綱で整骨院を訪れて、筋肉ほぐしてもらって治るパターンも多いそうだ。
もう一人は、行政書士の後輩。耳鼻科で耳を検査した後にもらった酔い止めみたいな薬では改善せず、次に自律神経の薬をもらって改善されたそう。
「めまい外来」というものがあるくらいなので、めまいって現代病なんだなと改めて思った。でも原因は様々である。めまい=ストレス=心療内科、ではなくて、自分がどうしてそうなったのかを考えて、思い当たる原因を解決してくれる科目を診てくれる病院選ぶをすることをおすすめしたい。
そもそも仕事しすぎだ、年なんだからもうそんなに頑張れないんだから、ゆっくりすればいいのに、とよく言われる。ノンストップで働き続けられるくらいの体力があるとはいえ、もちろん若くないし、無理ができないことは百も承知。でも、ストレスや忙しさによる病気で言ったら、20代半ばで十二指腸潰瘍、30代で不眠症、顎関節症、湿疹の再発、ヘルペスと色々やっているのに比べたら、今はまだ全然まし。ストレスは自分の一番弱いところ、弱っているところに出るので、それを自覚してほどほどに働き、遊ぶのがいいんじゃないかと思う。
不遜な言い方で申し訳ないけど、不眠防止のため酒と睡眠導入剤のブレンドで心身を痛めつけていた(であろう)時期は、正直「このままだとやばいかも」という危機感はあった。結果的にぽっくりいくなんて都合のいいようにはことは運ばず、代わりにめまいと頭痛という形で体が悲鳴を上げた、というのがオチである。実はこれ以外にもヘルペスや喉の不調も重なり、家にある薬を総動員してなんとか症状を抑えている状態でもあった。いわゆる免疫力ダウン、抵抗力なしの状態だったんだろう。今はデトックス中で体調も元に戻りつつあるけれど、そもそもの根本原因である働きすぎ→LAと東京の事務所を一人で回すのはそろそろ限界。なんとかせねばと思う今日この頃である。
皆様も仕事であんまり体をダメにしないように、気をつけてください。