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石橋法務行政書士事務所

肉食行政書士、草食司法書士

最近、司法書士受験講座にアルファベット三文字の予備校に通っている。なぜかというと、ニューヨークなら受かる(はずの)得点を取っている弁護士試験、受験資格がないとExaminerに拒絶されたままNYでは受験できず(NYのロースクールを卒業し、以前は受験できたにも関わらず)、唯一受験を許可してくれたカリフォルニアは、1440点という他の州では考えられない高得点(およびエッセーが厳しい基準で採点されている、過去のブログご参照ください)を取らないと弁護士になれず、何度か受けたが受からないままそろそろうんざりして、休憩したくなってきたからである。とはいえ、休憩している間に今まで勉強してきた12分野のCalifornia Lawsを忘れたくはなく、だったら相続法や会社法など、行政書士業務に近い科目を勉強しておこうかな、民法も改正されたから把握しておかないと契約書作成できないし、と思って、California Bar Examの合否の発表があった1週間後に司法書士の予備校に申し込んだ。日本の司法試験受験経験がない私は、US Lawsで定義や用語を先に覚えているため、日本語で書かれた法律用語の意味がわからないとテキストを見ながら英語翻訳を見て「あーこういう意味か」と納得する変ちくりんな日本人状態である。

真面目な話、行政書士業務の方が司法書士の業務より幅広いくて面白いし、「司法書士になったら収入が倍増しますよ」という予備校の方の話に、私の収入いくらだと思ってるんだろう、とか、なんで地味な登記業務がメインな割には合格率が低くて難しいんだろう、と思っている。が、私の業務が主に、会社設立、入管関係、相続や信託など、業務管轄が法務省のものが多く、総務省管轄の行政書士を今後業務から締め出す可能性が高いのではと多少の危機感もあり(=実際に登記のオンライン申請代理は司法書士しかできず、一方在留申請は一般人でも登録支援機関になればオンラインでできるようにされてしまった)法務省管轄の資格が持てるなら持った方がいいかも、と考えた。まあ真剣に取得を考えている人には怒られそうな受験生かもしれない。US BarでもMBEという四択問題の方はずっと合格ライン(MBE 50%, Essay 50%の比率で採点される)なので司法書士試験の択一問題もあんまり抵抗はないのだが、それにしても、ちょっとした言い回しで決まる民法の択一問題なんて、これって本当に知識として必要?と、かなりの斜めの視線で講義を受講している。

で、その予備校の講義で、時々司法書士でもある講師海野先生がおっしゃるのは、「行政書士は肉食」。最初聞いたときは、そんなに行政書士って攻撃的?、司法書士って両書士会の活動比較してもそんなに大人しいかな?と多少ムッとして聞いていた。が、何度も聞いているうちに、よく考えると「登記」という独占業務があり、かつ合格者が少ないために競争が激しくない世界で生きている司法書士と比べ、人数も多く、誰でもできる(ように見える)官公庁の書類の作成がメインの行政書士って、相当逞しかったり、ど根性の輩が多いかも、入管で見かける同業他者の怪しさと言ったら・・、と「行政書士は肉食」に納得するに至る。もちろん、講師の先生自身は全然草食ではなく、書士業で独立の時から、ターゲットを定めて事務所の場所を決めた、なんて、どんズバの肉食だと思うけど。私自身は、肉より魚や野菜が好きな魚草食だが、契約交渉を外人相手にやることも多く、狩猟民族相手に大人しく控えめにしていたら仕事にならないので、草食司法書士よりは、訴訟弁護士向きのタイプか。また、司法書士会が、登記代理をしている司法書士以外の排除のために、わざわざ司法書士に報酬払って法務局に一日こもって登記書類を調べて、代理人に行政書士その他の士業がいたら、それをカメラで撮影して証拠とし、後に告訴している、なんて話を聞くと、なんだか地味地道、そこまでしないと独占業務守れなくなってきているんだろうかと疑問に思うし、司法書士になっても周りの人と気が合うとも思えず・・果たしてこれから真面目に勉強する気になるのか、やっぱり近いうちにCalifornia Bar Exam受験に戻るのかは、今の所未定である。

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